【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
待ってください、と言うよりも先に開け
られたカーテン。
その先で、清夏さんも向坂くんも、目を
見開いていた。
わあぁ……っ。やっぱり似合わなかった
んだよ、これ!
恥ずかしさに耐えられなくて、両手でス
カートを握りながら、うつ向いていると
……
「やだ!予想以上に似合うんだけど!」
って清夏さんがいってくれて。
え、と涙目になりながら見上げると、清
夏さんが嬉しそうな表情を浮かべていた
。
「やだもう。恥じらう姿も可愛い!もー
、澪ちゃん、ほんとに理想の女の子よ」
「あ、あの……」
「ねえ?そう思うでしょ、空」
清夏さんが急に向坂くんに話を振ったか
ら、思わずビクッと肩がはねあがる。
だってさっきから、向坂くん、何も言わ
ないから。