【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
わぁ、芝崎くんご立腹!
かなえちゃんはだらだらと冷や汗を垂れ
流しながら、口をパクパクさせている。
「ち、違うよ豊?別にそういう意味じゃ
なくて……ただ、転校生がイケメンだっ
て話をしてたら話が逸れて……」
「イケメン、ねぇ……?気に入らないん
だけど」
芝崎くんはふと、笑みを消し去り、不機
嫌そうに眉を寄せた。
「自分の女が他の男を"イケメン"だなん
て言ってて、笑ってられると思う?」
「や、あの……」
「───かなえ」
かなえちゃんの名前を呼んだ芝崎くんは
、かなえちゃんの腰を抱き寄せて。
そのまま、耳許でボソッと何かを囁いた
。
それに、ボンッとあからさまに真っ赤に
なるかなえちゃん。
そんなかなえちゃんに、芝崎くんは不敵
な笑みを浮かべていた。
「澪ちゃんごめんね。ちょっとかなえ、
借りていくから」