【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~




「澪……この、裏切りもの……!」



ぜぇはぁと浅い呼吸を繰り返しながら、
息も絶え絶えに言われたその言葉は、普
通に怒鳴られるよりも怖くて。



思わずすくんでしまう。



「親友売るなんてサイテー……」


「う、売るなんてって……。だって相手
は恋人だよ?」


「あたしがどんな目に合ったと思って…
…」



わわ、これ相当怒ってるよ!



とあわあわしていると、かなえちゃんが
、『ん』と右手を差し出してきた。



「へ?」


「澪、確か絆創膏、常備してたでしょ。
それで許してあげる」



絆創膏?とは思いながらも、それで許し
てくれるんだったら、と思い、絆創膏を
一枚渡すと。



「ありがと」



と言いながら、かなえちゃんはそれを首
筋に張って、自分の席に戻っていった。





< 284 / 314 >

この作品をシェア

pagetop