【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
その後で、また芝崎くんに、今度はその
絆創膏について色々と言われてたみたい
だけど……。
一体なんだったのかな……。
それから二十分ほど経つと、教室がざわ
ざわし出した。
もうすぐSHR。そこで転校生の紹介が
ある筈だから、皆それで騒がしいんだと
思う。
特に女の子は、友達同士でキャッキャし
てる。
「ねえ澪ちゃん。澪ちゃんも転校生の事
気になる?」
ふと、斜め前から声をかけられてそちら
を向くと、ニコニコしながら芝崎くんが
こっちを向いていた。
そう。実は芝崎くんと席が近い。それに
、芝崎くんの前の席は向坂くんだし。
かなえちゃんだけ、遠いんだよね……。
「気になる……って?」
「かなえも言ってたけど、相当なイケメ
ンらしいじゃん。やっぱりワクワクとか
、すんの?」
何故か向坂くんをチラチラと見ながらそ
う尋ねてくる芝崎くん。