【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
本当に昔から、この家の女の子だったん
じゃないかって、思えるから。
「じゃあ今日の日直は、園田と向坂な。
放課後キチンと職員室に日誌を届けるよ
うに」
朝から、先生の一言で、テンションが急
降下しました。
よりにもよって、一緒に日直なんて!
「……嘘でしょ?」
「なんか言ったか?」
思わず口から漏れでた言葉をどうやら聞
き留めていたらしく、向坂くんに横から
思い切り睨まれる。
だからブンブンと前を向いたまま首を振
ると、チッと舌打ちが聞こえた。
「どこ向いてしゃべってんだよ」
前です、とは言えない。
「俺の目を見て話せって、いっただろ」
別に今は、口を開いた訳じゃない──な
んて、屁理屈にしかならないよね……。