【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~




本当に昔から、この家の女の子だったん
じゃないかって、思えるから。











「じゃあ今日の日直は、園田と向坂な。
放課後キチンと職員室に日誌を届けるよ
うに」



朝から、先生の一言で、テンションが急
降下しました。



よりにもよって、一緒に日直なんて!



「……嘘でしょ?」


「なんか言ったか?」



思わず口から漏れでた言葉をどうやら聞
き留めていたらしく、向坂くんに横から
思い切り睨まれる。



だからブンブンと前を向いたまま首を振
ると、チッと舌打ちが聞こえた。



「どこ向いてしゃべってんだよ」



前です、とは言えない。



「俺の目を見て話せって、いっただろ」



別に今は、口を開いた訳じゃない──な
んて、屁理屈にしかならないよね……。




< 30 / 314 >

この作品をシェア

pagetop