【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
いや、話題があっても困るし、どうせ話
なんて続かないけど。
「と、とりあえず日誌書きますね」
「……。」
何も答えてくれない向坂くんに心の中で
深いため息をついてから、日誌を開いた
。
そうしてしばらくそんな状態のままで、
日誌を半分ほど書き終えた時。
「……おい」
と不意に声をかけられて、骨ばった向坂
くんの手のひらが伸びてくると同時に、
日誌を向坂くん側に反転させられた。
「ペン貸せ。俺も日直なんだから、俺だ
って書く」
「あ、……はい」
小さく返事をして、持っていたキャラも
ののシャーペンを渡す。
向坂くんはそれを受け取って、日誌を書
き始めた。
男の子っぽい、ちょっとガサツな文字。