【完】俺に溺れろ！～最強ヤンキー君からのアイラブユー～

向坂くんから逃げられるって思ったら、
ついつい……。



「……んでな、用は俺はだな、お前が男
嫌い───俺嫌いだから、お前に構うわ
けだよ」


「はい」


「───つまり、お前が俺を好きになっ
たら構わないんだよ」


「……はい…」



そりゃそうだよね。…あり得ないけど。



「だからつまりな、俺を好きだって言え
たら解放してやる」


「へい？」



び、びっくりしすぎて変な返事をしちゃ
ったよ。



でも……、向坂くんが、可笑しな事を言
うんだもん。



「そんな冗談───」


「や、本気だけど」


「……。」



じ、と真剣そうに私を見てくる向坂くん
の瞳には、嘘は見つけられなくて。