【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「あのまま帰ったの?」
「え、いや、ショッピングモールに…」
「ええ!?一人で行ったの??ナンパと
かされなかった??」
急に慌て出してそう言うかなえちゃん。
燐ちゃんといい、かなえちゃんといい、
なんで私がナンパされるってわかってる
んだろう……。
「さ、されたけど───」
「やっぱり!だって澪、可愛いもん!」
や、かなえちゃんに言われたくないけど
ね。
「でも、あの……さ、向坂くんが助けて
くれたから……」
だんだんと声が小さくなりながらもそう
言うと、かなえちゃんが一瞬フリーズし
たかと思えば。
次の瞬間、
「え、ええぇ~っ!?」
と、大きな声を出して驚いた。