【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
って、次の瞬間には、またキラキラモー
ドに戻っちゃった。
「だって学校一番のイケメンだよ!そん
な彼と、二人きりで手繋ぎデート!」
「デートじゃな」
「もうほんと羨ましい!」
……かなえちゃん、暴走しちゃって、も
う私の話も聞いてくれないや。
「かなえちゃん、そろそろSHR始まる
から、席つこう?」
「ん?あ、本当だ。じゃあね、澪!」
やっぱりどこか楽しげなかなえちゃんに
力なく手を振って、自分も席につくと。
───ドサッ……。
隣に鞄が置かれた。
「……おい」
それと同時に聞こえてきた声に、ビクッ
と反応する。
横を見上げると、やっぱりそこには向坂
くんが居た。
今日もまた、不敵そうに笑ってる。