【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
すると、ポン、と頭の上に大きな手のひ
らが乗せられて。
「ん。はよ。良くできました」
満足そうに彼はそう言うと、バッグを残
して廊下へと消えていった。
触れられた部分が、熱い。
あんなに躊躇いもなく女の子に触れて来
るなんて、やっぱりあの人は嫌だ。
嫌いだって……苦手だって、言ったのに
。なんでこんなに構ってくるの。
そんなに私を苛めないでよ―――。
――――――……。
―――――――――……。
「えー、でも羨ましいなぁ!」
お昼休み。
友達の溝口かなえちゃんと一緒に食堂に
行く途中、今朝の事を話してると、かな
えちゃんはそう言った。