【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「交渉成立、だな」
ニヤッと笑った向坂くんに、強制的に、
屋上に連れてこられてしまいました。
屋上は、もう6月とはいえど、まだ微か
に肌寒かった。
そしてかなえちゃんのテンションが異常
に高い。
だってさっきから、向坂くんの事、向坂
様って呼んでるもん。
様って!様ってかなえちゃん!かなえち
ゃんそんなキャラじゃないじゃん!
かなえちゃんはもっとクールで、どっち
かっていうと逆に様付けされる側ってい
うか……。
「かなえちゃん、テンション高いよ」
「澪ありがとう!私、澪みたいな親友を
もてて幸せだわーっ」
「ねえかなえちゃん、私の話を聞いてよ
」
さっきからずーっときゃっきゃ言ってて
、私なんてまるで眼中にない。