【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
それがあまりの迫力で、恐すぎて涙目に
なりながらなんども頷く。
そんでもって、やっぱりかなえちゃんは
何故だか不機嫌だ。
「えーと、俺は芝崎豊でっす!よろしく
ね、澪ちゃん」
それから、四人で輪をつくるようにして
座ると、芝崎くんがそう挨拶をしてきた
。
ちなみに私は、かなえちゃんと向坂くん
に挟まれるようにして座ってる。
「芝崎くん……って…」
どこかで聞いたことあるなあ、と思いな
がらその記憶の断片を辿っていく。
なんだっけなぁ……うーんと、えーっと
……あっ!
「王子様!」
私がそう言った瞬間、両隣の二人があか
らさまに怪訝そうな表情を浮かべて。
芝崎くんは、悪びれた様子もなく笑った
。