【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~




「……ほんと、変な所で強情なんだよな
、お前」


「え?」



向坂くんがボソッと何かを言ったのが聞
き取れなくて首を傾げると、なんでもな
い、と言われた。



それから、向坂くんは悪戯っぽく笑った
かと思うと、



「それ以上口ごたえするっていうなら、
明日から男慣れの練習として手を繋いで
校内練り歩くけど……いい?」



手を繋いで……って。



想像してしまった私は、羞恥と恐怖でぐ
ちゃぐちゃになりながら、大人しく向坂
くんのバッグを抱えた。



そんな私を、向坂くんは楽しそうに見つ
めていた。










「失礼しましたー」



向坂くんが間延びした声でそう言って、
準備室から出てきたのを見計らい、向坂
くんに駆け寄る。




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