戦国姫†絶対零度の雪姫†
山下城は手に入れた。
今回の戦は勝ち戦と決まっていたが油断はしない。
今は敵の殿の目の前。
「山下ぁっ!!覚悟ぉっ!!」
「ヴァァァァ」
山下を殺す。
私自ら、この手で。
血痕が飛び散る。
私の顔についた血痕を着物の袖で拭き取り、山下が死んだのを確認して言った。
「山下をぉ殺ったぞぉぉ!!」
「おぉぉぉぉぉ!!!!」
巻き起こる歓声。
何故そんなに喜ぶのだ?お前たちは。
人を殺すのは、嫌いだ。