戦国姫†絶対零度の雪姫†
おしとやかで心優しい神奈は消えた。
そこに居たのは私に忠誠を誓う笑顔の無い神奈。
私が守っていたのに、守られるようになってしまった。
「神奈」
「何ですか?雪姫」
「好きだよ」
「ありがとう、ございます」
やっぱり笑わない。
神奈は私と同い年。
それなのに、私のためだけを思っていく。
神奈の、自分自身の心配もしてほしい。
私は、そんな思いを胸に秘め堂々と兵の方を向いて言う。
「戦には勝った!!皆の者!!帰るぞぉぉ!!」
「おぉぉぉぉ!!!」
ふと、思う。
これは、東雲 出雲のためなのだろうか?
それとも……