戦国姫†絶対零度の雪姫†
「俺か?俺の名は、風紀。織田 風紀だ」
「っ!?」
織田……風紀?
織田って、東雲を殺した………私の敵ぃっ!!
「たぁぁぁぁっ!!」
私は腰に差していた刀を容赦なく振り下ろす。
その刀はそいつに……あたらなかった。
否―――受け止めたのだ。
刀で。
「お前が噂の雪姫か?威勢は良いが……弱いな」
「なっ!?」
弱い……だと!?
絶対零度の雪姫などという異名を持つ私を弱いだと?
「なめた口を………それほど死にたいのかっ!?」
私は懐に隠し持っていた小刀を振りかざす。
その小刀はそいつ―――風紀にあたった。
そいつの頬に赤い線を描く。