戦国姫†絶対零度の雪姫†
かわりに、風に乗ってあいつの声が聞こえた。
「俺は、父上のような無駄な惨殺を好まない。強いて言うなら、俺は―――鬼。織田の鬼だ」
「なっ」
また絶句。
無駄な、惨殺だと?
東雲の死が?無駄な惨殺だと?
悔しい。
身体から不思議な気がわく。
殺気?いや、違う。
そんな甘いものではない。
『殺してやる』
あの、織田の鬼―――風紀を殺してやる。
そう、そんな感情が湧いた。
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