戦国姫†絶対零度の雪姫†
『ゆ……き……』
『喋るな、私が助けるから』
少年は、続ける。
『俺の、最期の願い……きいてくれるか?』
『最期など言うな。縁起の悪い……だからっ!!東雲っ!!喋るなっ!!』
『いい。俺はもうじき死ぬ。だから、雪、オマエに願いを託そう』
『しの……のめ……?そんなこと………言う……なよ……』
少女はポロポロと大粒の涙をこぼす。
『俺は、雪、オマエが全国統一する姿を見たい』
『東雲っ!!もう……お願いだから……しゃベ……るな……よぉ』
『俺の……夢……確かに、たくし……た……ぞ………』
ぷつりと糸が切れたように少年は動かなくなった。
『東雲?なぁ、返事しろよ東雲?』
返事は、無い。