戦国姫†絶対零度の雪姫†




『東雲?』



『なぁ、返事しろよ?』



『東雲、お願いだから』



『返事……しろよ』



『しの……のめ?』



ただ、少女の声があたりに響くだけ。



『東雲、東雲、東雲っ!?』



ただ、そこには無音がある。



『東雲ぇぇっ!!!』



少女は泣き崩れた。


少女に看取られて、東雲 出雲。


十五歳にして―――死亡。


まだ幼い少年の死は、幼き少女を―――変えた。



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