沿道の果てから
――半――
霜
――――
―――
――
―
「お待ちどう様です。いやいや、それにしても 最近ではここも、めっきり人が減りましてなァ。
今では、ここの近くの商店街に住む人間くらいしか
寄り付きませんで。
それに、ここ最近はあの頃に比べて土地が安くなりまして
こうなるのなら、早目に店を閉めるものだった、 と
家内によく言われておりますよ。
でもね、私はここを売る気は毛頭御座いませんよ。
理由なんて全く無いんですけどね、
ほら 何か愛着とでも申しましょうか
こう……離れたくは無い、と言う訳でありますよ」
―――
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「お待ちどう様です。いやいや、それにしても 最近ではここも、めっきり人が減りましてなァ。
今では、ここの近くの商店街に住む人間くらいしか
寄り付きませんで。
それに、ここ最近はあの頃に比べて土地が安くなりまして
こうなるのなら、早目に店を閉めるものだった、 と
家内によく言われておりますよ。
でもね、私はここを売る気は毛頭御座いませんよ。
理由なんて全く無いんですけどね、
ほら 何か愛着とでも申しましょうか
こう……離れたくは無い、と言う訳でありますよ」