沿道の果てから
「まぁ、避けられ無いと仰有るのであれば…

御受け致しますが…

いえ、自分だって
一応 一家の柱です。
家族が心配な訳ですよ。

なる程、国から支給が頂ける、と。

左様ですか。

ならば…家内にも後で話しておきましょう。

どうせ、簡単に話は済んでしまいますよ。

自分なんて、居ない方が良い と考えているでしょうからね。

はいはい。分かりました。

直ぐに行きます。

しかしね、こう、
夢を見れるかと思うと
嘘だとしても、喜んでしまうものですな。
そんな驚きなさるな。

それでは、しばしお待ちを」
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