沿道の果てから
誰一人、反対しなかった事にも
頷けるなぁ。

だが、儂にだって
ただ一人 愛した女がいる。

心配だ。

限りなく心配だぁ。

しかし、その分の対価は払って貰う約束になっておる。

だのに、心配だなんて。
いやはや 年を取ると不安ばかりが専攻して、いかんな。

さぁて、残す時間も僅かだね。

二日後かい。

儂らにとっちゃあ、短いよ。

ただねぇ、処刑台に送られる気分だよ。

そりゃあ、死ぬ時ぁ戦地でって決めてから、
職場 と変わり
挙げ句は、自宅だ。
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