沿道の果てから
過去で自分の骨を埋める。

良いじゃないか。

それで、未来に発掘して貰おうか。

はは、そんな冗談が言えるくらいなら
何とか大丈夫そうだな。

今は毎日、毘沙門天さんに手を合わせているよ。

別に戦いに行く訳じゃないさ。
ただ、あの頃を思い出すんだよ。

少しくらい、若い思い出に浸っても
構いやしないさ。

そうさなぁ、あいつらは元気だろうかって、もう死んでるのか。

若くして死んだ奴もいたっけ。
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