いちご大福






「すぐ戻ってくる。ごめん、不安だよな。」



蓮お兄ちゃんはすごく優しく私の頭を撫でた


でも、こんなことされるとなおさら行って欲しくなくなるんだけど…


「啓?そこにいるんだろ」


啓?!


蓮お兄ちゃんは廊下に出て行くと


廊下からは啓と蓮お兄ちゃんの話し声が聞こえてきた


「啓、何かあったら9階の院長室にいるからすぐに呼びに来い」


「わかったけど。俺なんかが見てていいわけ?」


「俺、お前が勉強してんの知ってんだぞ。少しぐらいなら応急処置できるだろ。」


「まぁ…早く戻ってこいよ。」


会話が終わったらしく、慌てて私は布団に潜った


――――――――――コンコン


「入るぞ」


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