いちご大福
蓮お兄ちゃんは力ずくで先生を外へ追いやりに行ってしまい
病室には私一人だけになった
お説教はまぬがれられそうにない涙
「はぁ・・・」
規則的な電子音に包まれているとどこか不安な気分になる
っていうか、そんなことより祐也にどうやって謝るのかが先だ
まぁ祐也が紛らわしい行動を示したのも悪いと思うんだけど・・・
私の早とちりっていうか、勘違いが悪いんだし・・・
ちゃんと謝らなきゃなぁ・・・
「ネオン、またせた。」
病室のドアが開いて蓮お兄ちゃんが戻ってきた
「おかえり。先生帰ったの?」
「あぁ、誠か・・・無理やりタクシーに突っ込んできた」
ほんと先生のことになると蓮お兄ちゃん容赦ないなぁ苦笑
ていうか、先生と蓮お兄ちゃんて仲良いんだなー
そんなことを思っていると蓮お兄ちゃんの手が私の額に当てられていることに気づいた
「微熱ってとこだな・・・しんどいとかないか?」
「えっ?今はなんもないよー」
微熱あるんだ・・・
全然気づかなかった
ていうか、自分の体調どころじゃない状況だったから苦笑
「ほんとだな?ネオン自分の体調全然言ってくんないしあてになんねーなー」
蓮お兄ちゃんはつまらなくなったこどものように床を軽く蹴った
「これはほんと!ていうか、私の信頼度どんだけひくいのー笑」
「これだけ通院サボられてさ、挙句の果てには倒れたのに無理やり学校に行くなんて・・・信頼も何もないよ・・・ね^^」
「あはは・・・涙」
この流れでお説教が始まるとは・・・
失敗したなー涙
笑顔がこわいなー苦笑
「ごめんなさい・・・涙」