いちご大福






***蓮side



「あの時はほんとに忙しかったから…倒れたりはもうしない」


真美はジリジリと近づいてきて



最後にはぴっとりとくっついてきた



「私は蓮が心配なの…わかるでしょ…?」


真美は上目遣いで顔を近づけてくる


こいつがこんなに馴れ馴れしいのはワケがある


ワケというか…


一言に言うと"元カノ"ってやつだ


「もうその蓮って呼ぶのやめてくれ」


割と強い力で真美を振り払った


「痛…」


真美は大げさに腕をかばっている


「そんなにやってないだろ」


「私をそんなに傷つけて楽しい?」


少し暗い備品庫でも真美が涙ぐんでいるのがわかった


「ごめんって…てか、早くネオンに解熱剤持ってってやらねぇと…」


備品庫の奥の解熱剤のところに行こうとすると


真美は白衣の裾を引っ張ってきた


「ちょ…引っ張んな…」


「ネオンちゃんばっかり…」


――――――――フラッ


「ちょ、真美?!おい!」













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