いちご大福






その日は特別暑い日だったと思う



いつものように朝の回診に周りに行くところだった



「蓮?顔色悪いんじゃない?」



真美にそう言われて鏡を見る


確かにそうかもしれない


だがそんなぐらいで休んでられるほど


医者は楽じゃなくて



「無理しないでね?」


真美は胸にピタッとくっつき



上目遣いで顔を覗き込んできた


「わかったよ。真美も無理すんなよ。」


そういえばこの頃にはお互い呼び捨てで呼び合っていて


職場内では有名なカップルになっていた


「わかった・・・でも本当無理しないでね?」


「大丈夫だよ。これぐらい。」














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