空の果てへ
ただ、時折眉を顰め、薄く目を開けること。
いつもの斎藤さんなら、あまり他の事に関心を示さない。
・・・らしくないことだった。
戦いのことは、俺には分からない。
ただ、これだけは会話から読める。
会津藩は、官軍の殺到するであろう場所へと向かった。
しかし、官軍はその裏をかいた。
大鳥圭介・・・大鳥さんは、きっと官軍は母成峠へと向かうだろう。
と予想はしていた。
しかし・・・手持ちの兵が少なすぎた。
そして、母成峠は今にも落ちようとしている。