空の果てへ
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「は・・・?」
「だから、お前も鉄と一緒に逃げろと言っているんだ」
部屋の文机を挟み、土方さんが発した言葉。
まず、一言目がこれだった。
何を言っているんだ・・・この人は。
「嫌です、というか無理です」
「駄目だ、お前は京に戻れ」
真剣な瞳で俺の目を見る。
その目に怯みそうになったが、ここで退く訳にはいかない。
だって、俺が土方さんを守るというのは・・・
睦月と交わした、最後の約束なのだから。