空の果てへ
「一条さん!!ちょっと匿って下さい!」
「え?」
朝っぱらから、廊下を走り回っているかと思えば・・・
豪快に船の扉を開け、部屋に飛び込んでくる市村。
一体何があったら、いつもは冷静な市村がこうなるんだ?
あの、戦から何日か経った。
ある程度普通の日常が、戻ろうとしているある朝。
それが、これだ。
まぁ、何となくだが原因は分かっている。
「市村さーん!どこですかー!?」
そう、この甲高い声の持ち主の女性。
きっと、これが原因だろう。