空の果てへ
「何ですか?市村ならここには――――」
――――いないよ。
そう、言おうと思ったその時には。
物入れの中に隠れている、市村は呆気なく見付けられていた。
もう、一体何なんだ、こいつらは。
「市村さん・・・見ぃーっけ」
おい、優輝さん・・・ホラーか、これは。
そして、俺の目の前で衝撃的な言葉を発する。
「市村さん!私の恋人になってくださいッ」
「はい・・・?」
「はぁ――――」
逃げていた理由が分かった。もう、嫌な位に。