空の果てへ


あの作戦が無理なのなら、どうすれば逃げられる?


どうすれば・・・



「なぁ、玖於。京に待たせている人がいるって俺、言ったよな」



あの、夜のことだろう。


神楽柚。


土方さんの、たった一人の恋人。



「俺は、あいつの為に死ぬ訳にはいかない・・・だけど。

あいつの為に、回りを見殺しにする訳にはいかない」


――――だからお前も、自分の為に生きろ。


そう、俺に笑い掛ける土方さん。


なんで、そんなこと言うかな・・・



「俺は、自分の為に言ってるんです。

約束なんで」


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