空の果てへ
そう、これは本当だ。
「・・・そう、か」
フッと、いつもの自信満々の顔で土方さんは笑った。
その顔は・・・死ぬ訳にはいかないと言っていたわりには。
死を見つめているみたいで。
背筋に悪寒が走った。
本当に、死んでしまうんじゃないか。
もしかしたら、あいつらみたいに消えてしまうんじゃないかって。
俺の前から・・・いなくなってしまうんじゃなかって。
「え・・・ちょ!玖於!?」
俺は、土方さんに抱きついた。
土方さんがそこにいる、その温もりを確かめたくて。
まだ、大丈夫だと思いたくて。