空の果てへ
「ちょっと!!離せって!!」
土方さんは、絶対に死なせない。
「あぁ~もう!おいっ」
ベリッと、引き剥がされる俺。
でも、土方さんの顔は声とは裏腹に笑っていた。
つられて俺の口元も緩む。
明日には、もう笑っていられない。
まだ・・・まだだが、銃声が聞こえてきている気がした。
まぁ、もう少し先のことなのだが。
「玖於、ぜってぇに死なないでくれ。
お前が生きているのなら、俺は死んでもかまわねぇんだ」
「はい?ふざけた事言わないで下さいよ。
あなたが死ぬ時、俺の役目は終わるんです」