空の果てへ


俺は、土方さんを笑いながら睨み付ける。


土方さんは、口の悪い俺を怒らず・・・


ただ、笑っていた。




・・・この、和やかな雰囲気の日々はすぐに終わりを告げ。


数ヵ月後。


蝦夷地は、官軍に襲撃されてしまった。


最後の望みは、今。


絶たれようとしている。


五稜郭で、箱館政府樹立をしようとした俺達だったが。


それが叶うはずも無く。


あっという間に月日は流れた。


京とは違う積雪の量。


あの時は、感動した雪の白さも・・・


今では、ただの自然の凶器にしか過ぎないのだ。


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