空の果てへ
「玖於?」
俺のいた部屋に、土方さんが入ってきた。
相変わらず、洋装で。
「・・・土方さん、洋装も似合ってますね」
「そうか?・・・でも、着物と違って窮屈だ。
おめぇは気にならねぇみたいだな」
襟元を緩めながら、苦笑する。
「まぁ何年前ですけど、俺ずっと洋装だったので」
そう答えると、土方さんは納得したように頷いた。
なんとなく、懐かしい感じ。
この感覚は・・・これからの未来への印だ。
この翌日。あの出来事は起こる。
俺の、生きるための証は。
最後の最後まで・・・戦い続けた。