空の果てへ
「一番隊構え――――」
『ジャキ』
「撃て――――!!」
『バァァァァァァンッ』
1869年、ついに旧幕府軍最後の抵抗、箱館戦争が始まった。
そう、この戦いが・・・俺達の運命を分ける。
俺達は、まだ戦場へとは赴いていない。
だが、それも時間の問題。
すぐに戦場へと引き戻されるだろう。
その最後の時間を無駄にしないよう、俺は土方さんのことについて考えていた。
死なせるわけにはいかない。
でも、囮作戦は許してくれなかった。
じゃあ、どうすればいいんだ。