空の果てへ


「俺が?生きようとしてんじゃねぇかよ!!

俺のどこが、死のうとしているように見えるんだ!?」



俺が言ってるの、間違ってたのか?


だって、最近の土方さんの表情はいつも同じだ。


全て、諦めているようで。



「じゃあ・・・何で、いつもそんな表情しかしないんですか!?

全部、諦めてるじゃないですか!!」



顔に、カッと血が上る。



「もう・・・俺、どうしていいか分からないですよ・・・」


「お、おい!!」


バンッ、と扉を乱暴に開け、俺は部屋を飛び出した。


もう、人が死ぬのは嫌なんだ。


< 166 / 221 >

この作品をシェア

pagetop