空の果てへ
全てを投げ出すように、階段の踊り場に大の字になる。
そして、目元を覆った。
悔しすぎて、涙が出そうになった。
「玖於・・・何してんだ、おめぇ」
寝転がった俺を、呆れたように見下ろす土方さん。
その声に、少しだけ耳を傾ける。
一応、返事はしておいた。
「俺はな、そりゃあ死にたかねぇよ?
でもな、俺はおめぇの命の方が大切なんだよ。
もう、副長として守れるのは、おめぇだけだから」
そう、やっぱり悲しそうに笑う。
でも、さっきとは違って・・・どこか、すっきりしたような感じだった。