空の果てへ
「・・・大丈夫だ。ぜってぇ、一人になんかしねぇよ」
笑顔の土方さん。
きっと心の中ではまだ、死を見ているのかもしれない。
「――――はいっ」
決戦は、明日。
その時、俺の運命は決まる。
土方さんが死ぬ時、俺も死のう。
「今、鉄どうしてるだろうな・・・」
「頑張って日野へ走ってますよ、きっと」
いつだってみんな、俺より先に逝ってしまう。
この時代で、一人生きていくのは・・・
ただの、生き地獄だ。
もう、取り残されるのは嫌なんだ。
――――もうこりごり、だ。