空の果てへ
馬から降りたからか、あの揺さぶられるような痛みは減った。
体を起こし、近くの木に凭れ掛かる。
「おい・・・何で、そんな無茶したんだよ・・・」
ザッと馬から飛び降りた土方さんが、俺の肩を見る。
土方さんは、辛そうに顔を歪めていた。
あぁ、俺はそんな表情をしてほしかったんじゃないのに。
「・・・っ、だって、こうでもしない、と・・・
土方さん、た、すけられなかった、から」
喋る度に、肩に激痛が走った。