空の果てへ
「玖於!!玖於!?」
土方さんの焦ったような声が聞こえる。
糸が切れた、操り人形のように――――
俺が最後に見たのは、ダラリ、と垂れ下がる自分の右手だった。
どうか、土方さんが生き延びますように。
どうか、土方さんが約束を果たせますように・・・
そう、思いながら。
たった一つの、俺の生きる道標は。
土方さんの命から放たれる、一筋の光だった。
もう、見ることは無いのかもしれないけど――――
そうして俺は、意識を手放した。