空の果てへ
「副長・・・!!ただ今、市村鉄之助っ!
任務、完了致しました――――っ」
最後の方は、悲鳴に近かっただろう。
目から、涙が溢れた。
同時に、弱くなっていく雨。
まるで、僕をいたわるように。
時に厳しく、時に優しい、副長のように。
見ていてくれただろうか、知っていてくれただろうか?
僕が、やりきったこと。
「副長・・・副長、副長っ・・・
副長――――・・・!!
ふくちょぉぉぉぉぉぉぉぉッ」
少し、雲から顔を出した日差し。