空の果てへ
「だって、ここだけが俺の居場所だから」
俺の居場所は、新撰組以外どこにも無い。
あと・・・あいつと、約束したから。
『皆を、この時代から救い出す』って。
俺が、そう言うと蒼依は残念そうな顔をした。
だけど、すぐに笑顔になって、食事に戻った。
その後続いた、他愛の無い会話。
これが、蒼依との最後の会話になるなんて。
蒼依の中で、あんなことが渦巻いていたなんて――――
この時の俺は、何も気付いていなかった。