空の果てへ


新たに届いていたのだろう。


大鳥さんから届いた文を、見せてくれた。


寝転んだままじゃ、読みにくい。


だんだんと動けそうになってきた体を、ゆっくり起こそうとした。



「・・・!?」



体を起こそうとして、右手を布団についた。


だけど・・・体のバランスが取れず、倒れ込んでしまう。


寝巻きのもう片方の袖には――――


いつもあったはずの、膨らみが無かった。


がらんどうになっている、左袖。


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