空の果てへ


手渡された、俺達の家で満開の梅を眺める。


赤い、綺麗な花。


屯所の梅は、もう咲いただろうか?


あそこで、誠と玖於は今も暮らしている。


最近、会っていないな・・・



「ちょっと、歳さんっ!!

聞いてますか!?」



ゴロリと寝転がり梅を見る俺に、拗ねた様な声を上げる柚。


――――子供みたいだ。


暖かくなって来たからだろうか。


眠くなってきた。


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