空の果てへ


『多分・・・新撰組は、武士は・・・


俺達で、最後になってしまうだろうから』



その言葉を心にしまい、俺は誠君を置いて外に出た。


外の柱にもたれるように立っている人影。


腕を組んで空を見上げている・・・土方さんの姿があった。


身動き一つしないで、ジィッと一転だけを見つめている。


そして・・・


ツゥ――――っと、土方さんの頬を、透明の涙が伝った。


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