空の果てへ


「・・・あ、や」


訝しげに眉を顰める、土方さん。



「・・・どうした?」


「――――何でも、ありません」



頭の中で、どんどん出てくる記憶。


グッと強く、頭を掴む。



「お前は・・・鈴に、誰かを重ねてたのか・・・?」


「お、れが・・・?そんな、わけ」


< 64 / 221 >

この作品をシェア

pagetop