空の果てへ


『おい、お前何で一条君と一緒にいんの?』


『一条君があんたのこと、好いてると思ってんの?』


・・・あの時だ・・・



『ねぇ一条君って、あんたのこと、嫌いなんだって~』



黙れ・・・っ! そんなわけ、ないだろう!?


教室中に、嫌な笑い声が響き渡る。


その笑い声は、ある一人の女子生徒――――


俺の“元”彼女の絢に向けられていたものだった。


今まで、絢に俺が仲裁に入ることは、止められていた。
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