空の果てへ


「では・・・沖田さん。


ありがとうございました・・・っ」



こっちに来てから、厳しくも守ってくれた・・・


兄のように慕っていた人物だった。


離れるのが、嫌だったのではない。


ただ、置いて行く事しか出来ない、自分が情けなかった。


ポタポタと、畳の上に涙が落ちた。



「玖於」


< 8 / 221 >

この作品をシェア

pagetop